西武10連勝!7回無失点の十亀流の肉体改造とは?

チーム10連勝を飾り、先制打の源田(左)と7回無失点の十亀は「10」のポーズ(撮影・浅見桂子)

<西武8-0楽天>◇1日◇メットライフドーム

 勢いが止まらない。投打がかみ合った西武が楽天に快勝。11年以来、6年ぶりの10連勝&92年以来、25年ぶりの本拠地10連勝をダブルで決めた。先発の十亀剣投手(29)が7回3安打無失点の好投をみせれば、打線も相手のミス逃さず、6安打で8得点を挙げるそつのない攻撃を披露。上位2強に割って入り、ペナントレースを熱くする。

 十亀がダブル“十”連勝を決めた。最速150キロの直球を軸に強気に内角を攻めて6勝目。「いろいろな“十”がかかった試合。僕(十亀)ってところもありましたし、ここで(連勝を)止めるわけにはいかない。今年一番よかった内容。自分の仕事が出来てよかった」と、ホッとした表情をみせた。

 力で壁を乗り越えた。ここまでの5勝のうち、4勝は6回2失点で挙げたもの。その6回にピンチを迎えた。3点リードの2死二塁で打席はウィーラー。1発食らえば2失点だけでなく、流れも渡しかねない局面。全球直球の真っ向勝負を挑んだ。147キロで遊ゴロに仕留めるとグラブをひとたたき。7回無失点で“6回男”を卒業し「1歩前進したかな」とうなずいた。

 昨季は、「自分の軸」であるその直球が、思い通りに走らなかった。球速は140キロ台前半。オフから肉体強化に取り組んでいたが「結果がなかなか球に表れなかった」。焦りから思い切り腕を振るだけになる悪循環。「心がついてこなくて。自分の中の歯車がかみ合わなかった」と明かした。

 自問自答する中で「力だけでなく、しなやかさも必要」と気が付いた。今季から肩甲骨回りを中心に柔軟性を上げるトレーニングに着手。「これだけの関節があるんだから、活用しないといけない。去年うまく動かなかった歯車に、油を差している感じです」。地道な努力が礎となり、真っすぐがよみがえった。

 辻監督も「初回を見て、これはいいなと思った。非常にいい投球」とたたえた力投に打線もかみ合った。前回、本拠地10連勝を飾った92年は日本一。指揮官も、その黄金期を支えた一員だった。「当時は力があった。それに近づけたい。今は、選手の意識が少しずつ変化してきてると感じている」。

 首位楽天とは6ゲーム差。十亀は「勝つことで、差は確実に縮まる。次は完投できるようにしたい」と力を込めた。差はまだ大きいが、この勢いがあれば-。立ち止まることなく、優勝争いに食い込む。【佐竹実】

 ▼西武が7月21日日本ハム戦から10連勝。西武の2桁連勝は11年9月に10連勝して以来、6年ぶり11度目になる。本拠地のメットライフドームでも7月10日ロッテ戦から10連勝。79年に完成した同球場で2桁連勝は、辻監督が現役でプレーしていた86年6~7月11連勝、90年6~7月10連勝、92年5~6月15連勝に次いで25年ぶり4度目。メットライフドームで10連勝したシーズンの西武は過去3度とも優勝しているが、今年はどうか。