<DeNA13-3広島>◇4日◇横浜
ほろ苦い1軍初先発だった。広島の2年目左腕高橋樹也投手(20)は4回7安打8失点(自責は3点)で初黒星を喫した。2回に満塁本塁打を浴びるなど直球をねらい打ちされた。チームもマジック点灯を逃し、最短での点灯は今日5日となった。経験として、次に進めるか。緒方孝市監督(48)も若武者に優しい言葉をかけた。
何度もベースカバーに走った。鈴木に頭をポンポンとたたかれたのもつかの間、高橋樹はリードを吐きだした。1回に先輩鈴木が2ランを放ち、一番端でハイタッチに加わった。プロ初先発のマウンドを踏む前に、味方打線から3点をもらった。幾分か楽に立てるはずのマウンドは、ほろ苦い結果となった。4回7安打8失点でプロ初黒星。力の差を見せつけられた。
「修正出来ない力のなさが出た。経験をムダにしないようにしないといけない。もっと上のレベルを目指して、キレとか球種を覚えるのも選択肢だと思う」
勝てば優勝へのマジックが点灯する試合。気負いはなかったが、2回に歯車が狂った。1死から宮崎に左中間を破られる二塁打を打たれると、ばたついた。嶺井の打球を三塁安部が失策。梶谷を歩かせて満塁とすると、1死から倉本に中前適時打を浴びた。さらに桑原に満塁本塁打を被弾。あっという間の5失点で逆転を許した。
3回にはクリーンアップを3者凡退に抑えて持ち直すかと思われたが、4回にも打たれた。4安打を集中され、3失点。直球を狙い打たれた。甘くなれば打たれる1軍の世界。常時130キロ台中盤の直球では、アバウトな制球では簡単に打ち返される。責任を果たすことは出来ず、前日延長12回を戦った中継ぎ陣を頼らざるを得なくなった。
今後は2軍で再調整し、1軍の機会をうかがうことになる。エースのジョンソンの離脱、中村祐の不振などで目の前に転がってきたチャンスだったが、プロ2年目の左腕には厳しい現実が待っていた。緒方監督は「いいところもあったし、失策で踏ん張れなかった。経験として、また下で頑張ってもらおう。結果を出せばまだチャンスはあるからね」と優しいまなざしを向けた。経験を糧に出来るか。長い野球人生は、始まったばかりだ。【池本泰尚】