ソフトバンクもう70勝 首位で1000勝飾った

ソフトバンクホークス通算1000勝を飾り、ボードを手に笑顔を見せる明石(撮影・栗木一考)

<ソフトバンク5-3オリックス>◇15日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクが両リーグ一番乗りの70勝目を挙げた。楽天が敗れたため1日で首位に返り咲き、2ゲーム差をつけた。先発バンデンハークは6回0/3、3失点で11勝目。オリックス戦は通算9戦9勝、ヤフオクドームでは17戦13勝負けなしの無敗助っ人の好投で、05年にソフトバンクになって通算1000勝目の白星を記録した。

 70勝一番乗りが球団のメモリアルと重なった。しかも、首位復帰だ。ソフトバンク球団になって1000勝目の勝利に、本拠地ヤフオクドームのファンは酔いしれた。工藤監督は「歴代の監督、選手、コーチ、スタッフみんなの努力がこの1000勝につながったと思う。すばらしい1000勝。その中に私がいられてありがたい」と、05年にソフトバンクとなってから13年間の歴史をつないでくれた仲間たちに感謝した。

 無双助っ人・バンデンハークが初回から飛ばした。6回まで2安打無失点。ただ、7回に2本塁打を浴びると、2番手モイネロが負の流れを断った。後は岩崎、サファテの鉄板リレーが無失点に抑え、バンデンハークに白星を届けた。対オリックスは通算9戦9勝、ヤフオクドームでの不敗神話も17戦で13連勝と伸ばした右腕は「調子はよかった。できれば7回をしっかり投げきりたかった。チームの1000勝に名前が残るのはうれしい」と笑みがはじけた。

 継投ズバリの工藤監督は「モイネロが当たっている1番2番(T-岡田、吉田正)をしっかり抑えてくれた。岩崎も本塁打も長打もダメな場面でよく低めに球を集めてくれた。サファテも含めて3人がよく投げてくれた」。投手の総合力に手応え十分。貯金は今季最多タイの33。1000勝以上に欲しい、ソフトバンク5度目のリーグ優勝に突き進む。【石橋隆雄】

 ▼ソフトバンクが15年以来の両リーグ70勝一番乗り。107試合目での70勝は、球団史上6位タイのスピード到達。また、工藤監督の70勝目は15年が107試合、16年が118試合で自己最速に並んだ。

 ▼サファテが5年連続6度目の50試合登板。50試合登板の連続記録は岩瀬(中日)の15年が最長だが、5年連続は外国人投手では初めて。また50試合登板の回数は、5度で並んでいたウィリアムス(阪神)シコースキー(西武)を抜き、外国人投手の単独トップとなった。