巨人菅野が先発回避 鹿取GM抹消否定「体調不良」

試合前、練習する巨人菅野(撮影・たえ見朱実)

 巨人のエースにアクシデントが発生した。今日26日に先発予定だった菅野智之投手(27)が登板回避を余儀なくされた。25日、阪神17回戦(東京ドーム)の試合前練習には参加したが、通常よりも早めにロッカールームに引き揚げた。予告先発には、この日、1軍昇格したばかりのルーキー谷岡がコールされた。コンディション面で何らかの異常を訴えたとみられる。高橋監督は「何も教えられない」と口は重たかった。鹿取GMは「体調不良です。抹消しない? はい」と話した。状態を見ながら慎重に判断することになりそうだ。

 CS出場圏内の3位DeNAと3・5ゲーム差。2位阪神との直接対決3連戦の重要性も高い。当初は初戦の田口に続き、菅野、畠を当てる予定だった。菅野は24日の調整後は「負けていい試合はない。勝つだけです」と闘争心を前面に押し出していたが、予期せぬ事態となった。

 今季は20試合に先発し、自己最多タイとなる13勝を挙げ、防御率1・87と投手陣の屋台骨を担ってきた。ローテーションから1度も外れることなくフル稼働。登板回避は体調不良を訴えた昨季のDeNAとのCS第1ステージ以来となる。残り30試合となり、エースが仮に離脱となれば、CS争いに大きな影響を及ぼすことになる。

<菅野の主な故障>

 ◆14年8月4日 右手中指の腱(けん)の炎症で、プロ入り初めて出場選手登録を抹消された。7月16日ヤクルト戦で二ゴロを打った際に負傷。負傷後もオールスターと後半戦2試合に登板したが、患部の状態が回復しなかった。

 ◆同23日 2軍調整中に腰の違和感のためブルペン投球を回避。

 ◆同10月2日 ヤクルト戦で右肘靱帯(じんたい)部分損傷のため、2回降板。翌日に登録抹消され、CSファイナルステージに登板できず。

 ◆15年5月31日 首痛のため登録抹消。6月10日復帰。

 ◆16年8月5日 広島戦で左足親指の爪と皮膚の間にできた血まめがつぶれ、4回降板。翌日登録抹消。