広島ジョンソン連敗止めた セ最速70勝M再点灯

広島対中日 ヒーローインタビューで絶叫する勝利投手のジョンソン(撮影・清水貴仁)

<広島9-1中日>◇25日◇マツダスタジアム

 エース復活で悪夢の連敗から脱出だ! 広島クリス・ジョンソン投手(32)が8回2安打無失点で7月12日DeNA戦(マツダスタジアム)以来の5勝目をマークした。横浜で3試合連続サヨナラ負けを喫したチームの連敗を3で止め、セ・リーグ70勝一番乗りに導いた。優勝へのマジックも「21」で再点灯した。

 久々にマツダスタジアムにジョンソンの雄たけびが響いた。打のヒーロー、エルドレッドと上がったお立ち台だ。締めの言葉を振られて絶叫した。

 「サイコーデース!」

 若き4番鈴木の決めぜりふだ。グラウンドでもじゃれ合う仲の後輩から拝借し、昨季から叫び始めた。その鈴木が「右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折」で離脱して以降、チームを初勝利に導いた。自身も左ハムストリングスの筋損傷から復帰登板。7月21日に来日最短KO負けを喫し、翌日の練習で負傷して戦線離脱した左腕が、自らの快投で勝利をたぐり寄せた。

 本来の姿を取り戻した。プレート一塁側を使い、右打者の懐をえぐった。直球、カットボールが抜群で、球威もあった。ピンチにも動じず、微妙な判定にもいら立つことはなかった。「ストライク先行で投げられた。1軍のマウンドはいつも気持ちよく投げられる」。一塁へのベースカバーもしっかりとこなし、自軍に流れを呼び込んだ。

 前日24日までの3連戦3戦連続のサヨナラ負けはテレビで見た。だがナーバスになることはなかった。「いい戦いが出来ていたし、最後のアウトがたまたまとれなかっただけ」。リスタートの試合で、昨季15勝の沢村賞左腕らしく快投。春先は咽頭炎から来る体調不良で約2カ月半も離脱するなど不運なシーズンとはここでおさらばだ。「今まで何も貢献出来ていない。これから先、しっかり試合をつくって、出来るだけ長いイニングを投げたい」と力強く誓った。

 チームも連敗を止め、優勝した昨季と同じ117試合目でリーグ最速の70勝に到達。2位阪神が敗れたため、優勝へのマジックが「21」で再点灯した。緒方監督も「今日はジョンソンでしょう。球に力があって、いいリズムで攻撃につなげてくれた」と喜んだ。ジョンソンのシーズンが“再開幕”した。【池本泰尚】