誠也に届け! 広島大瀬良大地投手(26)が仲間の思いを胸に、明日30日巨人戦(東京ドーム)のマウンドに上がる。前回登板した23日DeNA戦(横浜)で右足首を負傷した鈴木誠也外野手(23)とは、昨春ともに励まし合いながらリハビリしてきた仲。治療に臨む後輩に心配させないためにも、勝利を届けることを誓った。
あの日から1週間がたとうとしている。明日30日の巨人戦登板に備え、大瀬良はいつものようにマツダスタジアムで調整し、取材対応した。いつものように丁寧に答えながらも、表情はいつも以上に引き締まっていた。特別な思いが胸にある。前回4回0/3で降板した23日DeNA戦。2回に鈴木が右足首を痛め、担架で運ばれ途中交代となった。今季中の復帰は絶望的。治療に臨む後輩に白星を届ける投球を誓った。
「勝つことが誠也にとって何よりの薬になるんじゃないかなと思う。チームが勝つことで、誠也も治療に専念できると思う」
昨年3月、右肘痛に悩まされていた大瀬良は、同じく右太もも裏痛の鈴木とともにリハビリの日々を送っていた。考えすぎる大瀬良とは対照的に、前向きな鈴木の言動に救われたこともあった。出場選手登録を抹消された今も連絡を取り合っている。苦しい時期をともに過ごしたからこそ、気持ちが痛いほど分かる。「本人は一生懸命やった結果のケガなので後悔はない、と言っているけど、それでも悔しい気持ちはあるはず。1人になると、どうしても考えてしまうだろうし…」。精神的負担がのしかかる後輩に、余計な心配はかけたくない。
自身にとっては9勝目をかけたマウンド。勝てば3年ぶり2桁勝利を射程圏に入れ、チームも連覇へ向けてさらに勢いづく。巨人には今季3戦負けなしの2連勝中。鈴木離脱後4試合で2勝2敗のチームを救う投球で、誠也にもエールを送る。【前原淳】