広島大瀬良また背信 緒方監督も「次の登板考える」

巨人対広島 4回裏巨人1死、小林にソロ本塁打を浴びる大瀬良(撮影・たえ見朱実)

 広島大瀬良大地投手(26)が、5回9安打5失点で今季2敗目を喫した。1点リードの2回に投手宮国の同点適時打など5安打を集中され3点を失うと、4回には小林に今季初本塁打となるソロを被弾。5回は味方打線の得点直後に失点した。背信投球で、優勝マジックは3たび消滅した。

 同じ失敗を繰り返した。大瀬良は自ら流れを手放すように失点を重ねた。1回に先制点をもらいながら、試合序盤にビッグイニングをつくられ主導権を手放した。その後も立て直すことができず5回9安打5失点。巨人の8番、9番に計3安打1本塁打2打点を許す散々な内容で、チームの東京ドームでの連勝記録とともに、優勝マジックをも消した。

 変化球の精度を欠いたことで配球が直球に偏り、8月のチーム月間打率が2割8分を超える巨人打線につかまった。「工夫して投げていたつもりだったが、とらえられてしまった」。1点リードの2回は3安打で1死満塁とすると、投手宮国には初球スライダーが浮いた。左前打で同点。さらに内野ゴロと適時打でこの回3失点。前回23日DeNA戦に続くビッグイニングで、試合の流れは巨人に大きく傾いた。

 4回には8番小林に今季初本塁打となるソロを浴びると、打線が1点を返した直後の5回も失点した。9日の中日戦から4試合連続で投球回6回未満でマウンドを降りる結果となった。8月は登板5試合で1勝2敗。防御率6・49の数字が右腕の状態を示している。

 打線が粘って接戦に持ち込んだが、中盤までの大量失点が響いた。緒方監督は大瀬良に関する質問を遮るように「考えるところがある」と繰り返し「次の登板に関しては考える。いろんな意味で」と話すにとどめた。

 ジョンソンが開幕直後に長期離脱し、野村も一時離脱した投手陣の中で、開幕から守り続けた先発の立場が危うくなった。それでも大瀬良は「コントロールだったり配球面だったり、反省するところを見直して、しっかり切り替えたい」と懸命に前を向いた。シーズン最後まで先発として走り抜けるためには、結果と内容で示すしかない。【前原淳】