楽天オコエ足で攻撃起点に 1カ月ぶりの連勝飾る

日本ハム対楽天 4回表楽天1死一塁、左中間を破る二塁打を放ちポーズをとるオコエ(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-6楽天>◇7日◇東京ドーム

 長いトンネルを抜けた。楽天が8月10日の日本ハム戦以来、約1カ月ぶりの連勝を飾った。9番オコエ瑠偉外野手(20)が4打数2安打2得点1盗塁と、攻撃の起点になり、日本ハムバッテリーを崩した。連敗で一気に3位に落ちたチームだが、まだまだ2位西武とは1ゲーム差。逆転に向けてオコエの足を使った攻撃がカギになる。

 きれいなヒットを打つだけが、得点を挙げる術ではない。0-0で迎えた3回1死、三塁へ転がったゴロで、オコエが猛然と一塁へ走った。足で稼いだ内野安打。オコエらしいヒットが、得点への起爆剤になった。

 自慢の足は、止まらない。すかさず盗塁を決めると、2死二塁から藤田の中前安打でホームイン。持ち前の足でもぎ取った1点で、打線にも火が付いた。聖沢が四球でペゲーロが一塁線を破る二塁打。2点を追加すると、銀次の中前安打で、ペゲーロもホームイン。あれだけつながらなかった打線がつながり、一挙に4点を奪った。

 久しぶりの連勝に向け、勢いに乗った。4回1死一塁からも、オコエのバットが快音を響かせた。カウント1-1、少し詰まったような当たりに見えたが、力で押し込む。打球は左中間を破る二塁打。島内も二塁打で続き、6点目。オコエは4打数2安打2得点の大活躍だった。

 好調だった前半戦は「2番ペゲーロ」が機能し、チームを白星に導いていた。その後は茂木やペゲーロら、ケガ人が続出して低迷。池山チーフコーチは「もともと、ペゲーロを2番にしたのは、小技をできる選手がいなかったから。いろいろと考え、小技を使ってやれる選手がいなかっただけなんだよ」と話す。主力に当たりが止まると、得点力が落ちる弱点は改善されていなかった。

 それでも梨田監督は手応えを感じている。「よく打ってくれた。(日本ハム先発の)有原は、そんなに悪くなかった。オコエの左中間の当たりは素晴らしい。内野安打もあったしね。連勝は久しぶり」と満足そうだった。現在、3位になっているが、まだまだ2位は射程圏内。打線が前半戦のように勢いづけば、CSファーストステージも本拠地で開催できる。【小島信行】