阪神掛布2軍監督「選手が伸びればいい」/一問一答

試合終了後、ファンにサイン入りカードを配る掛布2軍監督(撮影・河南真一)

 阪神は10日、掛布雅之2軍監督(62)が、今季限りで退任すると発表した。以下は掛布氏との一問一答。

  -四藤球団社長から退任の説明があったが

 「そういうことです、はい」

 -(2軍の)試合はまだ続いていく

 「球団にお願いしたのはこれからオリックス、中日、ソフトバンク、広島とゲームが1カードずつ残っているんだよね。その後、2年間戦った(ウエスタン・リーグの)監督に、今年でユニホームを脱ぐということを僕の口から伝えて、辞めていきたいので。できれば、ちょっとわがままだったんですけど、早い段階で発表していただきたいと。発表が遅くなってもかまわないので、監督に辞めるということを伝えてもかまわないか、ということは社長と相談しました」

 -今後、球団はフロント入りの要請も考えている

 「そのあたりは、まだはっきりと聞いていないので。僕は10月まで契約は残っていますので、(9月)28日までシーズンも続きますし。上も非常に厳しい戦いを続けていますので、そのあたり時間はありますから。球団に迷惑をかけるつもりもありませんので、いい時間の時に話ができれば。球団サイドが一番都合のいいときで。僕は時間が空くわけですので」

 -後任の2軍監督に伝えたいことは

 「自分のスタイルでやればいいと思う。僕がやるわけではありませんので。誰がやるか全然知りませんけど、自分のスタイルでやられることがいいと思います。ファームというのはある程度、フロントが主導となって育成のプログラムであるとか、そういうものをきちっと作っている部分がありますのでね。その部分と自分のやりたい部分と、バランスよくやれば一番いいと思います。大きな幹というのは、フロント主導のファームの野球ってのが、ちゃんと2カ月に1回(育成)会議がありますので、そういう部分とやられる方の味付けですよね。僕の味付けとは全然違う味付けでいいと思いますし、それで選手が伸びていけばそれに越したことはないわけで」

<掛布氏阪神復帰後の歩み>

 ◆古巣復帰 13年オフ、阪神の「GM付育成&打撃コーディネーター」に就任。ユニホームは着用せず。

 ◆初指導 同年の高知・安芸秋季キャンプで指導を開始。上本、伊藤隼らの特打に密着。

 ◆2軍監督 15年10月の金本監督誕生に伴い、2軍監督就任が決定。88年の現役引退以来、27年ぶりに背番号「31」が復活。

 ◆初采配 16年3月15日ウエスタン・リーグ中日戦で公式戦初采配。2-9で大敗も、約500人収容の鳴尾浜が札止めに。

 ◆1万人超え 同年5月3日、甲子園でのウエスタン・リーグ広島戦に1万93人を動員。

 ◆英才教育 若手を精力的に指導。16年入団の高山には、キャンプから右膝やつま先、目線など細かく修正。17年新人の大山は「まずは体づくり」と、腰をすえて向き合った。