侍稲葉監督、11月アジアCSは「勝利第一に人選」

「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」発表会見を終えて記念撮影を行う侍ジャパン稲葉監督(左から2人目)。左からNPB井原事務局長、1人おいて有重JXTGエネルギー株式会社取締役副社長執行役員、山中強化本部長(撮影・松本俊)

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が11日、都内で韓国、台湾と対戦する「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16~19日、東京ドーム)の概要発表会見に出席した。

 「選手の選考に関してはアジアのチャンピオンを決定する大会である以上、勝利を第一にした人選を前提にしています。私が監督として掲げた目標である2020年の東京オリンピックの金メダル獲得を実現するためにも、将来的な視野を持ちながら考えていく必要があると思っています。この大会はオーバーエージを除いて入団3年目、もしくは24歳までの選手ですが、この年代が2020年の侍ジャパンを背負って立つ中心選手になってくれることを期待しています。2020年には最終的に誰が出てくるのかというのは、私自身楽しみにしています」と話した。

 大会は韓国、台湾の同世代の代表と対戦する。

 「この大会のもう1つの意味は東アジアの同世代のライバルたちとの力関係、位置関係ですね。ここを確認する必要があると思っています。我々は東京五輪に開催枠として出場しますが台湾、韓国は予選を勝ち抜いてオリンピックを目指す中で、必死に向かってくると思います。そうした相手と全力で戦って勝つという経験を積むことが、あとあと大きな意味になってくると思います。日の丸を付けて躍動する若い選手が、トップチームの誇りを胸にアジアのライバルチームに勝つ。そしてファンの皆さまや関係者の皆さまと強く結束する姿を、この大会を通じて皆さまに見せていけるように頑張っていきたい」と抱負を語った。