ソフトバンク柳田に復活手応え 助言で激変14発

ロングティーで汗を流す柳田(撮影・栗木一考)

 明日14日、福岡で優勝を決めるぞ! ソフトバンク柳田悠岐外野手(28)が、2年ぶりの30号で2年ぶりリーグの優勝を導く意欲を燃やした。12日はヤフオクドームで全体練習に参加。フリー打撃で納得の打球を打てず、藤本博史打撃コーチ(53)の助言を受けて20本のロングティーを敢行した。その後、1人で2度目のフリー打撃を行うと、32スイング中14本のサク越え。「ストレス発散です」と多くは語らなかったが、復調の手応えをつかんだ。

 「こればっかりは正直、(失投が来る運を)持ってるか持ってないかだけ。(打てるよう)頑張ります」

 打率はリーグ2位の3割9厘ながら9月は2割1分4厘と苦戦。本塁打も8月23日西武戦の29号を最後に14試合出ておらず、30本を前に足踏みが続いている。

 藤本打撃コーチは「打球が上がらないと言っていたから、『(バットを)内から出すことや』と言ったんや。(矯正には)ロングティーが一番いい」と説明。「本人が納得して終わっているから、明日から楽しみ。本塁打も30号はレアードとデスパイネに先を越されたけど、ここまできたらホームラン王も取ってほしい」とエールを送った。

 工藤監督も「自分でやるのが一番いい。やると思った時にやって、やらない時は体の手入れをする。体に刺激を入れることが今は大事だし、入れすぎて試合に差し支えないようにしてくれれば何でもいい。しっかり考えながらやっている子なので任せている」と、4番に全幅の信頼を寄せる。

 この日楽天が敗れ、優勝マジックは4に減った。最短Vは明日14日。地元福岡での胴上げに期待が高まる。柳田は「(優勝に)近づいていると思う。ケガしないように頑張りたい」とキリリ。復活弾で歓喜を導けば、最高だ。【福岡吉央】