楽天岸、弟子菊池に貫禄みせる 明日初の直接対決へ

準備運動する楽天岸

 師弟対決実現-。明日14日の西武戦に先発が有力な楽天岸孝之投手(32)が、西武で7年間一緒にプレーした菊池雄星(26)と公式戦で初めて投げ合う。今季、楽天に移籍した右腕は「違うチームになったから、いつかは当たるんだろうなと思っていた。意識しないこともない」と話した。12日はKoboパーク宮城のブルペンで投球練習などを行い、登板に備えた。

 同じ東北出身。西武時代は菊池のお手本となり、オフには米ハワイで一緒に自主トレを行ったこともある。「ここぞで勝つし、完投もする。自分が昔から言っていたエース像。それが今の姿」と弟子の成長を認める。ただ今回は2位西武との直接対決で、3位楽天は負けられない。岸は今季初の中5日での登板。「今は相手どうこうよりも自分かな」と言った。

 7月19日の日本ハム戦で8勝目を挙げてから、約2カ月も遠ざかる白星。一方、菊池は今季の楽天戦は6戦全勝、防御率0・90と抜群の安定感を誇る。2人とも登板予定のなかった4月11日の福島・郡山での試合が雨天中止となり、振り替えられた一戦。巡り合わせは運命的だ。「せめて、同点とかで次のピッチャーに渡さないとね」。プロ111勝を誇る師匠の貫禄を示すつもりだ。【久野朗】