日本ハム西川が3年ぶり盗塁王へ加速 源田に2差

日本ハム対ソフトバンク 3回裏日本ハム無死一塁、盗塁を決める西川(撮影・黒川智章)

 日本ハム西川遥輝外野手(25)が、3年ぶり盗塁王へラストスパートを加速させた。3回先頭、右前打で出塁すると二盗を決め好機を広げ、先制のホームを踏んだ。チームはリーグ覇者ソフトバンクに逆転負けしシーズン80敗目を喫したが、今季37盗塁目でリーグ最多をキープ。35個で2位の西武源田との差を広げ、タイトル獲得へスピードに乗る。

 西川にとっては、塁に出てから仕事が待っている。3回。先頭で9試合連続となる右前打を放つと、狙いを定めた。バンデンハークが1度けん制を挟む。松本への2球目、走った。二塁を陥れると、二ゴロで進塁。1死三塁とし、レアードの適時打で先制のホームを踏んだ。今季37個目の盗塁が先制を呼び込み「決められて良かったです」と振り返った。

 今季盗塁死は5個。8割8分1厘の成功率の高さが光る。盗塁2桁以上の選手でリーグトップの数字を誇る。「失敗したらシャレにならん」。白井内野守備走塁コーチ兼作戦担当も「相手のマークが年々厳しくなる中で、それを上回る」と頼もしさを感じている。

 早朝移動もいとわない、責任感と覚悟がにじむ。チームで唯一、全130試合に出場。敵地では「機材がないから困る」と体のケアを十分にできず悩む。この日、仙台からの移動を、コンディショニング担当の白水トレーナーとともにチーム便より早めた。練習前にケアをするためだった。降雨中止の振替試合が入り、遠征を含めた6連戦となった。残り少ないシーズン、最後まで戦い抜くためだ。

 2年連続の盗塁王争い中だった2年前、9月に不振により2軍落ち。プレーに精彩を欠き、栗山監督も苦渋の決断を下した。もう、あの失敗は繰り返さない。前日19日、試合後アイシングした左膝で階段を1段ずつ降りる姿があった。疲労はたまっている。それでも走り続ける。「今日決めてた?」と、2位の西武源田の盗塁も気にかけた。リーグ優勝の翌年、Bクラス確定のチームにとって、リードオフマンの個人タイトル獲得は希望の光となる。【保坂果那】