早実（西東京）は２１日、史上最多の高校通算１１１本塁打を誇る清宮幸太郎内野手（３年）が今日２２日に進路表明の会見を開くことを発表した。プロ志望届を提出する意思を表明するとみられる。清宮はこの日、早実グラウンドに姿は現さず、学校で授業などを受けたとみられる。現状、清宮獲得の撤退を明らかにした球団はなく、１２球団がトップランクの評価は変わらず。８９年の野茂英雄ら最多８球団の競合を超える可能性も考えられ、「清宮ドラフト」になりそうだ。

＜パ・リーグ６球団の清宮評価＞

　▼ソフトバンクは清宮を特Ａランクとして高評価。王会長の早実の後輩でもあり「日本人の長距離砲はそうはいない」（球団首脳）と、１位候補に挙げる。

　▼西武は清宮を特Ａとランク付けし、１位候補に挙げる。夏の西東京大会前に、渡辺ＳＤら大勢のスカウト陣で早実の練習を視察。清宮の動向に注視しながら、熱視線を送り続けている。２０日も渡辺ＳＤが「清宮くんは一番ぐらいな評価をしている」と明言した。

　▼楽天立花球団社長は、清宮に対して「数年に１度の人材という評価。当然１位候補だが、（履正社）安田という声もある。まだまだこれから」と明言は避けた。今秋ドラフトでは、投手と野手をバランス良く、５人程度指名する方針。

　▼オリックスは１位を含めた上位は、投手を中心に指名する方針を球団内で確認している。清宮を指名するかどうかは微妙。

　▼日本ハムは、清宮をドラフト１位の最有力候補とし、動向に注目してきた。栗山監督は「間違いなく打つ。１２球団いの一番に欲しい選手なんじゃないか」と評価している。

　▼ロッテは清宮を１位指名候補の１人に置く。和製大砲不在というチーム課題を解消できる逸材と評価。最終決定は先だが、競合覚悟の指名もあり得る。