クライマックスシリーズ(CS)へ猛アピール弾だ。阪神ジェイソン・ロジャース内野手(29)が昇格即「5番一塁」で先発出場したヤクルト25回戦(神宮)で、5号2ランを放った。猛打賞もマークするハッスルぶり。秋の決戦へのメンバー生き残りをかけて猛打を重ねた。虎は、早ければ今日24日にCS出場が、さらに明日25日にも2位が確定する。
よくできました! この日に再昇格したロジャースが5号2ランを含む3安打猛打賞で、CSメンバーへの生き残りアピールに成功した。「ホームラン以外にヒットもでましたし、勝利に貢献できたと思うんで、よかったです」と笑みを浮かべた。
お得意の神宮で、まさに「ウェルダ~ン!」と言わんばかりの一撃だった。遠征移動中や試合前に、パンダの優しさがあふれでる瞬間がある。少年ファンが「ロジャース、サインプリーズ!」と呼びかけると、にこやかな表情でペンを受け取り、横文字を色紙に走らせる。さらさらと書き終えると「Well Done(よくできました)」と大きな手で頭をなでて、英語が話せたことを褒める。サービス精神の旺盛な虎のパンダは、みんなに愛されるヒーローとなったのだ。
だが、不振で今月10日に降格。それでも腐ることなく気持ちを引き締めた。2軍戦5試合で18打数9安打の打率5割で本塁打2本、6打点。結果を残して、再び1軍切符をつかんだ。「ナイターは久々なので、ボールが速く見えたよ」と上機嫌はおどけた口調からも伝わった。
これで神宮での成績は23打数11安打の打率4割7分8厘。好成績を残せる理由は本人も自覚している。「空が見えるから。だからアウトドア(屋外)が好きなんだ。とくに神宮と広島は気分がいい」。CSに出場して勝ち上がれば、ファイナルステージは敵地マツダスタジアム。そこでも2割7分3厘。「ビジターであれ、たくさんのタイガースファンに来ていただいて、力になってます!」。
このまま好調を維持すれば、代打どころかCSでのスタメン起用さえも見えてきそうな活躍だった。金本監督は「もうちょっと強い当たりというか、外国人選手らしい当たりが出てきてほしいよね」と注文をつけたが、今後の見極めについては「使いながらっていうか、止まるまでは。勢いも大事ですから」と打ち続ければ、CS起用もあると期待をのぞかせた。
1度はどん底まで落ち込んだ虎のパンダ。だが、この日の活躍で再び救世主に名乗りを上げた。【真柴健】
▼阪神は今日24日にもCS進出が決まる。仮に阪神がDeNA戦○なら、25日以降の8試合に全敗しても74勝66敗3分けで勝率5割2分9厘。巨人がヤクルト戦●なら、同じく25日以降の6試合に全勝しても73勝67敗3分けの5割2分1厘に終わり、阪神の3位以上が確定する。24日阪神△で巨人●、または阪神○で巨人△でも、CS進出となる。また阪神は、24、25日DeNA戦に連勝すれば、今季の2位が決まる。