日本ハム斎藤佑樹「あの1球は失投」粘投も痛恨被弾

6回裏、ロメロに本塁打を浴び汗を拭きながらベンチに戻る斎藤(撮影・黒川智章)

 日本ハム斎藤佑樹投手(29)が1球に泣いた。1-1の6回1死、ロメロに139キロ直球を逆方向の右翼へ勝ち越しソロを運ばれた。マウンド上で両手に膝をつき、険しい表情で悔しさを募らせた。後続は断ったが、この回限りで降板。リードを許したまま、6回5安打2失点(自責1)でマウンドを降りた。

 7月11日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の先発は、序盤から快投。丁寧にボールを低めに集め、きっちりゴロを打たせてアウトを重ねた。4回は自身の失策も絡み、犠飛で先制点を献上したが、オリックスのエース金子との投げ合いで堂々と渡り合った。「丁寧に低めに集めることだけを意識して、集中力を切らさないように投げました。ただ、(5回に)点を取ってもらった後のホームランは良くなかったですね。甘く入ってしまいました。真っすぐを間違わないようにと思って投げていたので、あの1球は失投でした」と、振り返った。