巨人松本哲也が引退会見「1球1球に全力」/詳細

引退発表会見で花束を手にする巨人松本哲也(撮影・山崎哲司)

 巨人松本哲也外野手(33)が6日、今季限りでの現役引退を表明した。東京・大手町の球団事務所で会見を行い、心境を明かした。会見の主な内容は以下の通り。

 

【冒頭のあいさつ】

 松本 このたび、現役生活を引退することを決意しました。11年間、ありがとうございました。

 

【質疑応答】

 -引退の理由

 松本 今年1年間、1軍に上がれずに2軍暮らしが続いていたというのが一番の決め手ではあります。

 -相談は

 松本 もちろん家族には相談しました。すごくいろいろと考えはしたんですけど、引退することを決意しました。

 -今の心境

 松本 今はだいぶスッキリした気持ちの方が強いですね。

 -思い出の試合

 松本 11年間、本当に良いことも苦しいこともすごくいっぱいありましたし、どれが一番と言われたら難しいんですけど、日本一になれたことも思い出に残っていますし、(10年に)木村拓也さんが亡くなられた時に甲子園でダイビングキャッチしたプレーとか、そういうのも印象深いプレーになってます。

 -育成選手からはじまったプロ生活を振り返り

 松本 育成で入った当初は、まさか11年間できるとも思っていなかった。育成から11年間できたということはすごく良かったと思う。これから育成選手がどんどん支配下に上がって活躍してもらいたい気持ちもあるので、自分が少しでも育成選手の励みになれたら、なれたのかなと思います。

 -09年は新人王とゴールデングラブ賞を受賞

 松本 その年は無我夢中でやった年というのもありますし、その中で日本一にもなれましたし、新人王とゴールデングラブ賞を獲得できたということは、自分にとってはすごく人生の中でも大きな財産になりました。一番いい思い出の年なのかなと思いますね。

 -今後

 松本 球団といろいろ話をしながら、ゆっくり決めさせてもらえたらなと思います。

 -明日7日は広島とのファーム選手権(宮崎)

 松本 今年ずっと2軍でやってきて優勝を勝ち取れましたし、最後、ファームで日本一を勝ち取るために、チームの力になれるように、全力でプレーしていきたい。

 -全力プレーへのこだわり

 松本 みんなより体も小さい(身長168センチ)ですし、そういったところで全力でやっていかないと生き抜いていけないと思っていた。常に1球1球に全力プレーでやっていきたいと思っていた。そういったものがああいったプレーにつながっていったのかなと思います。

 -現役への未練は

 松本 現役についてやりたい気持ちもあったりはしたんですけど、いろいろなことを考えて、いいタイミング、この時期かなと考えて決意しました。

 -後輩たちにエール

 松本 言える立場かはわからないですけど、自分はダイビングキャッチだったり、そういうものを特長としてやってきたので、何か1つの特長をアピールして、チームのために発揮するのがすごく大切なことだと思う。チームのために何ができるかしっかり考えて頑張ってほしいなと思います。

 -思い出の出会いは

 松本 プロに入って試合に出て活躍できたのは、原監督(のおかげ)。すごく尊敬もしていますし、使っていただいた。すごく感謝しています。

 

【球団から花束を贈呈された後、最後にあいさつ】

 松本 11年間という時間でしたけど、ファンの皆様には温かい応援をしていただき、本当にありがとうございました。