宮本氏「ヤクルトを何とかしたい」ヘッドコーチ発表

宮本慎也氏(2017年4月17日撮影)

 ヤクルトは6日、来季のヘッドコーチに球団OBで3度の日本シリーズ制覇を経験した宮本慎也氏(46=日刊スポーツ評論家)が就任すると発表した。13年に現役を引退して以来の現場復帰となる。また、球団編成部の土橋勝征氏(48)が内野守備走塁コーチに就く。

 宮本氏は「コーチの要請を受けました。今の生活は気に入っていたけど、もともと引き受けるとか、引き受けられないとか、そういう問題じゃない。これだけ勝てなくなったチームを目の当たりにして、なんとかしたいという気持ちしかない。再建に向けて、小川監督を支え、自分自身でできることはなんでもやりたい」。現役時代につけていた背番号6での復帰を打診されたが、選手につけてほしいと固辞した。

 小川淳司新監督(60)は宮本氏の厳しさを歓迎する。監督として現役時代を見ており、若手を引っ張る姿やコーチングに絶大な信頼がある。「野球に取り組む考えや姿勢が大きい。選手にはいろいろな思いはあると思うが、緊張感があった方がいい」とコメント。愛のある厳しい指導が、緩んだチームを変えることを期待した。11月2日の秋季キャンプ(愛媛・松山)から小川-宮本体制がスタートする。