ソフトバンク4位に国士舘大・椎野 5年越しの夢

ソフトバンク4位指名を報告し、チームメートから祝福される国士舘大・椎野(前列中央)

 「越後のダルビッシュ」がプロの第1歩を踏み出した。プロ野球ドラフト会議が26日、都内で開催され、国士舘大・椎野新(あらた)投手(4年=村上桜ケ丘)がソフトバンクの4位指名を受けた。高校時代にもプロ志望届を提出しており、5年越しでプロ入りの夢をかなえた。

 午後6時48分、待ち望んだ指名コールを耳にした。その瞬間、国士舘大・椎野が待機した控室から大歓声が起こった。東京の世田谷キャンパスで、会見場の横にある別室で関係者とドラフト会議の中継を見守り、喜びの第一声を口にした。

 椎野 いつ呼ばれるか分からなかったので、ドキドキ感と緊張感でいっぱいでした。(プロは)自分の夢でもあったので、とてもうれしいです。

 全体の47番目で名前を呼ばれた。指名を受けたのは、今季パ・リーグを圧倒的なゲーム差で制し、明日28日から始まる日本シリーズに臨むソフトバンクだった。球団のイメージを聞かれると、「選手1人ひとりが野球に対してしっかり向き合っている。ファンの声援も大きく、球場も素晴らしい。(工藤監督は)選手に寄り添っている」と好印象だった。

 あこがれの選手に挙げたのが、三条市出身のオリックス金子千尋投手(33)。「全球種でストライクも、空振りも、三振も取れる。そんな点にひかれます」。自身も元プロ捕手だった辻俊哉監督(38=元オリックス)は「球速、投球術など技術的にも大学で伸びたが、人としての成長が一番感じられた」と祝福した。

 国士舘大にとっても、節目の年のプロ誕生となる。今年が創立100周年で、今日27日から「国士舘100周年祭」として、記念事業がスタートする。そのタイミングでの指名に、西江錦史郎部長も「幸先よく朗報がもたらされました」と表情を緩ませた。

 椎野は会見を終えると、体育館で待機していたチームメートの元へ向かい、指名を報告。そのまま195センチの長身を窮屈そうにしながら、胴上げになだれ込んだ。高校3年の秋にもプロ志望届を提出したが、調査書も届かず指名漏れ。一番に喜びを伝えたい人には両親を挙げ、「『やっと指名されたよ』と伝えたい」と感慨に浸った。「1試合を通して自分で勝負を決められる投手。1年でも長く活躍できる選手に」と活躍を誓った。【中島正好】

 ◆椎野新(しいの・あらた)1995年(平7)10月10日、胎内市生まれ。黒川小4年時に黒川サンダースで野球を始める。黒川中では軟式野球部で最高成績は県3位。村上桜ケ丘では高3春に県大会優勝、夏は準V。東都大学リーグでは2部でプレーし、通算で53試合に登板して11勝21敗、防御率は1・85。195センチ、88キロ。右投げ右打ち。