“桐生に勝った男”阪神ドラ4島田 糸井に密着宣言

阪神のタオルを掲げる上武大・島田(右)と育成で指名を受けた石井

 「桐生に勝った男」が虎の超人に弟子入り志願だ。阪神から4位指名された上武大・島田海吏外野手(21)が28日、群馬・伊勢崎市内の同大学で指名あいさつを受けた。佐野統括スカウトらからあいさつを受けた島田は「アマチュアとプロでは段階が上がる。プロの投手から盗塁を決めるテクニック、間の取り方などを聞いてみたい」と憧れる糸井に密着マークすることを宣言した。

 最大の武器は50メートル走5秒75の走力だ。熊本・鶴城中では野球部に所属しながら陸上部の大会に出場。全国大会で100メートル9秒98の日本記録を樹立したあの桐生祥秀を破ったという逸話を持つ。島田も「(阪神の外野手は)強打のイメージ。食い込んでいくためには突出した何かが必要。自分の場合は足」と、まずは足のスペシャリストとしてアピールする。

 関西とは縁がないが、熱いタイガースファンのことはもちろん知っている。「選手を熱く応援してくださるファンの方がいる。その中で野球が出来るように。いち早く1軍でプレーできるように頑張りたい」。超人から技を吸収して武器である快足に磨きを掛ける。【桝井聡】