ソフトバンク王貞治球団会長(77)が3日、ヤフオクドームに姿を見せ、工藤監督を激励した。試合のない日にグラウンドに現れるのは異例。打撃ケージの後ろで練習を見守っていた工藤監督に近づき2人で話し込んだ。王球団会長は「自分たちの野球をやるだけだという話はしました。工藤監督は15年も日本一になっているし経験も豊富。任せていますよ」と、練習前にベンチ裏で工藤監督を激励したことを明かした。
王球団会長も日本シリーズ5試合を現地で観戦した。チームは3連勝後に連敗したが、コメントには余裕さえ漂う。「(接戦続きで)日本シリーズらしくなってきた。5試合やって選手たちも、もう雰囲気にのまれることはない。自分たちのやれることをやるだけ」と話した。「僕も王シフトを敷かれた。大きく空いている(三塁線)方向に打てと言われるけど、そんな簡単なものじゃない」と現役時代を振り返り、普段通りに引っ張って安打、本塁打を重ねたことを例に出した。
第6戦の先発は千賀に託す。工藤監督は強力救援陣に加え、第3戦先発の武田、第4戦先発の和田もベンチ入りさせるスクランブル態勢も考えている。工藤監督は「王会長からは明日(4日)、みんなで頑張ってくれと激励された。(3勝2敗と)うちが有利なのは変わらない。ひるむことなくみんなの力を出して、まずは明日頑張っていくのが一番」と力強く話した。今季同一カードでの3連敗はない。王球団会長の思いを胸に今日、第6戦で決める。【石橋隆雄】