殿堂入り星野氏の夢「プロアマ一体で子供環境作り」

鏡開きを行う、左から衣笠祥雄氏、山本浩二氏、星野仙一氏、田淵幸一氏、DeNA高田繁GM(撮影・中島郁夫)

 楽天星野仙一副会長(70)の野球殿堂入りを祝う会が28日、都内ホテルで行われた。監督歴代10位の1181勝を挙げ、今年1月にエキスパート表彰で殿堂入り。祝う会の発起人には楽天三木谷オーナーら球界関係者に経済界、政界、芸能界などの重鎮も名を連ねた。同じく発起人のドジャース元オーナーのピーター・オマリー氏は欠席したが、国境も超える星野氏の交友関係を物語っていた。

 出席者も多彩。著名人を含む約1100人が来場したが、星野氏がもっとも喜んだのは、全国から400人ほどのアマチュア指導者が集まったことだった。壇上で力説した。

 星野氏 プロ野球は皆さんが指導していただいた選手を、くじ引きしている。それだけじゃ、いけません。野球の底辺を広げるため、アマチュア球界とプロ野球に分け隔てがあってはいけない。「野球」でモノを考えないと。そのために、アマチュアとプロが1つになって、子供たちに、どう野球をやらせるかです。全国津々浦々、子供たちが野球が出来る環境を作ってやりたいという夢を持っています。

 野球人として栄光を極めた男が、新たな夢へ向かう。【古川真弥】