阪神桑原斬る、因縁のゲレーロ巨人移籍に闘志あらわ

西宮養護学校を訪問し生徒と交流する桑原(撮影・清水貴仁)

 阪神桑原謙太朗投手(32)が、巨人に加入した今季のセ・リーグ本塁打王、ゲレーロ封じを誓った。19日、兵庫・西宮市にある西宮養護学校を岡崎、松田と訪問。9月1日中日戦(甲子園)で死球を与え、ゲレーロはヘルメットをベンチにたたきつけた。因縁の相手になるが、桑原は「しっかり抑えたい」と意気込んだ。将来的に甲子園に子どもたちを招待する「桑原シート」の創設にも意欲を示した。

 桑原は3月30日の開幕カードでもある、巨人の先発オーダーを頭に思い描いた。中日から移籍した新加入のゲレーロに、陽岱鋼、坂本勇、マギー、長野…。中軸に阿部が座るとしても、やはり右打者が多い。右を制すものは巨人を制す-。そんな思いをこめるように、力強く言い放った。

 桑原 右バッターばかり並んでいますね。ゲレーロ選手だけでなく、全員しっかり抑えられるようにしたい。

 特にゲレーロとは因縁がある。今季3打席対戦して、1三振2死球。9月1日中日戦で死球を与え、負傷退場させた。助っ人にとっては、その日2個目の死球。ヘルメットを自軍ベンチにたたき付けて感情をあらわにした。今季セ・リーグ最多の15死球を受けた「キング」だが、来季も要警戒であることには変わりない。桑原はひるむことなく、因縁の助っ人斬りを誓った。

 宿敵の主砲封じは、子どもたちを喜ばせることにもなる。この日は兵庫・西宮市の養護学校を訪問。触れ合うことで、気持ちを新たにしてマウンドで投げるパワーをもらった。甲子園に「桑原シート」を設け、そこに招待するプランにも前向きだ。

 桑原 将来的にしっかり活躍できれば、そういう(子どもたちを招待する)こともできるようになると思う。それくらいの選手になれるように頑張っていきたい。来年ダメだったら、何もないと思う。

 プロ野球選手は夢や感動を届けられる存在-。6日の新人研修会では、揚塩球団社長が社会貢献することを選手に求めた。桑原も同じ気持ちを抱いている。来季も不動のセットアッパーとして活躍し、ゆくゆくはスタンドに子どもたちを招待…。そんな思いをボールに乗せて強打のゲレーロに立ち向かう。【山川智之】