松井氏父昌雄さん「いつか」日本球界への恩返し願う

野球殿堂入り通知式で記念撮影に納まる、前列左から松井秀喜氏の父昌雄氏、阪神金本監督、斉藤コミッショナー、原巨人球団特別顧問、瀧正男氏の長男克己氏、後列左から山本浩二氏、金田正一氏、瀧正男氏の次男健二氏、大藤敏行中京大中京前監督(撮影・柴田隆二)

 球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが15日、都内の野球殿堂博物館で発表され、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が、43歳7カ月の史上最年少で選出された。

 父昌雄さん(松井氏に代わって通知式に出席)のコメント 若輩な秀喜が選ばれて、すべてに驚いています。中学、高校の頃は食事の後に素振りをせずに寝たことは1度もない。素晴らしい指導者の方々に出会い、それをチャンスにして歩んでいったのだと感じています。長嶋さんは、もし出会っていなければ巨人の4番も、メジャーリーガー松井も存在しないほどの大きな影響を受けた方。(そうやって)自分が今まで受けたものを、後輩の方たちに返してもらいたい。去年4月にニューヨークで会いましたが、秀喜はまだ、指導者の駆け出しみたいな感じ。若い選手と接することによって、自分自身も勉強しているんだなと感じました。いつか必ず日本に帰ってきて、日本野球の発展に少しでも尽くしてほしいと、強く思っています。