清宮1軍スタート内定、高卒新人では08年中田以来

笑顔でキャッチボールをする日本ハム清宮(18年1月15日撮影)

 日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が、2月の春季キャンプで1軍スタートが内定したことが16日、分かった。球団の高卒新人では08年中田以来10年ぶり。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレで軽快な動きを続けており、体力面も1軍レベルと判断されたもようだ。1、2軍の振り分けは今日17日に発表され、1軍キャンプは2月1日に米アリゾナ州スコッツデールで始まる。

 清宮が春季キャンプの1軍スタートを手中に収めた。今日17日に春季キャンプの参加メンバーが発表されるが、大物ルーキーは1軍の米アリゾナキャンプ組に振り分けられたもようだ。9日に始まった新人合同自主トレで精力的な動きを披露したことで、懸念されていた体力面も不安を一掃。今後故障などのアクシデントがなければ、「1軍でいけるなら、もちろんいきたいです」と、熱望していた青写真が現実となる。

 栗山監督は清宮のキャンプ1軍スタートについて、スタッフ会議の行われた9日に「能力的なものは全然(1軍レベル)。体の状態を見ながら」と話していた。新人合同自主トレでは初日から全体メニューの終了後に、自主練習としてロングティーを行った。夜間練習も日々、継続しながら第2クール最終日となった前日15日もロングティーで締めた。プロのトレーニングにも十分対応し、ここまでコンディションに大きな問題はない。球団関係者も「(今日17日に)熱さえ出ていなければ」と、1軍切符内定を明かした。

 球団では高卒新人野手のキャンプ1軍スタートは08年の中田以来10年ぶりとなる。大卒や社会人ルーキーの抜てきは過去にもあったが、高卒に限れば05年ダルビッシュや13年大谷も2軍スタートだった。ダルビッシュは右膝関節炎、大谷は二刀流に挑むこともあり、体力面でも無理をさせない措置でもあった。清宮にも同様のプランが検討されたが、自主トレで見せた元気な姿が決め手となった。

 この日は新人合同自主トレ2度目の休日。最初の休日となった11日は新人研修会などがあり、実質的な初めてのオフは、早朝から外出してリフレッシュを図った。アリゾナキャンプ出発の28日まで、あと11日。きっちりと調整を進めて、堂々と異国の地でプロ野球人生の本格スタートを切る。

 ◆日本ハムの米アリゾナキャンプ 16年から29年ぶりに再開した。昨季まで2年間はピオリアのパドレスの施設、今季はスコッツデールにあるダイヤモンドバックスの施設を利用して2月1~14日まで行う。車で約10分のところにはエンゼルス大谷のキャンプ地テンピがある。大谷を含むバッテリー組は同13日集合し、同14日が練習初日となっており、大谷が日本ハムのキャンプに姿を見せることもあるかもしれない。ダ軍の施設は11年開場でグラウンド13面や最新鋭の設備がそろい、CEO補佐を務めるメジャー通算303勝のランディ・ジョンソン氏が来訪する可能性がある。