野村克也氏「私の価値を下げた男」王貞治氏にチクリ

野村克也氏(2006年1月20日撮影)

 長年の思いをついに明かした? 野村克也氏(82)が9日、王貞治氏(77)をチクリと攻撃した。「宮崎キャンプ60周年記念 ジャイアンツ対ホークスOB戦」(10日・KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)の「前夜祭」が9日、宮崎市内のホテルで行われ、ホークスOBの総監督を務める野村氏が、ジャイアンツOBの王氏に向かって当時の思いを口にした。

 野村氏はステージ上から「ワンちゃん(王氏)には大変失礼だけど、球宴で彼が何打席か安打が出なかった。その時の捕手はオレだからね。セ・リーグのピッチャー諸君、王はこうやって攻めるんだ! よく見とけ! って思ってやっていたんですよ。まあ、それくらい王さんにはライバル視してた。負けたくないという」と振り返った。

 さらに、シーズン最多本塁打記録について「小鶴さんの51本の記録を10年ぶりに破ったんで、10年くらいは残るなと思ったら(次のシーズンに)簡単に破られたんで、まあ私の価値を下げた男、王貞治。今初めてだよ。こんなこと言うの。もうあの世よりお迎えが来ているもんですから、最後の遺言としてどうしてもワンちゃんに聞いてほしかった」と笑った。

 「遺言」という強烈な言葉を使って思いを伝え、すっきりした表情だった。