日本ハム12球団初の申告敬遠「リズム違う」栗山監督

ヤクルト対日本ハム 9回裏ヤクルト2死二塁、代打大村は申告敬遠で出塁し笑顔を見せる(撮影・足立雅史)

 日本ハムが今季から導入される「申告敬遠」を12球団で初めて行った。ヤクルトとのオープン戦(浦添)で同点で迎えた9回裏2死二塁の場面。ヤクルトが代打大村を告げると、三塁側ベンチから栗山監督が飛び出した。「アンパイア」と青木球審に呼びかけ、手で数字の4を示すポーズで敬遠を申告した。同監督は「やはり、いつもの敬遠とはリズムが違う。経験していくしかない」。オープン戦2試合目での初実施は、チーム全員に早い段階で新ルールに慣れさせたい意図があった。

 マウンドにいた白村は「信用されていないんだなと、逆に(次打者を抑えようと)気持ちが入った。貴重な経験が出来た」と振り返った。申告敬遠を受けた大村は「びっくりしました。焦りますよ」と戸惑った。次打者の山崎も「準備する時間がなかった。気持ち的に差されました」。両軍にとって、シーズンへ向けた有益な機会となった。