巨人高橋監督リクエスト2度行使「必要な時は使う」

ロッテ対巨人 5回裏ロッテ1死一塁、遊撃手若林(左)は荻野の打球を処理し二塁手吉川尚(中央)に送球するも判定はセーフとなり内野安打を許した。走者平沢(撮影・江口和貴)

 巨人高橋由伸監督(42)が今季から導入されるリクエストを行使した。5回裏、1死一塁の場面でロッテ荻野の遊撃への打球を若林が二塁後方で捕球し、二塁ベースカバーに入った吉川尚へ送球。微妙なタイミングで塁審はセーフの判定だった。

 リプレー検証の結果は判定通りセーフ。1死一、二塁で試合が再開した。オープン戦や侍ジャパンの一戦で前日5日までに3度のリクエストの行使があったが、守備の場面では初めて。直後に守乱で3失点した。

 8回無死満塁の攻撃では2度目のリクエストの行使を行った。三ゴロで本塁は封殺され、一塁への転送がさらにアウトと判定され、一塁コーチャーの井端内野守備走塁コーチがセーフのジェスチャーでベンチへアピール。高橋監督もリクエストを要求し、今度は判定が覆ってセーフとなり、1死満塁から再開された。

 9回1死二、三塁のサヨナラのピンチでは申告敬遠。結局2死満塁からルーキー安田にサヨナラ打を浴びた。高橋監督はリクエストを2度行使したことに「そこは本当に難しいところですけどね。どこは行って、どこは行かないというのは難しいですけどね。でも昨年もそこまで1試合に何回もあったかといえば、なかったかと思うので。ルールだから、使いながら慣れるというか、必要な時には使うということ」と振り返った。