西武外崎V弾、侍のソフトバンク柳田の言葉がヒント

9回表西武2死、外崎は左越えに勝ち越しのソロ本塁打を放ち笑顔で辻監督(右)らナインとハイタッチ(撮影・今浪浩三)

 想定外の打球だった。9回2死で西武外崎が決勝ソロ。ソフトバンクの絶対守護神サファテのフォークを左翼テラス席に放り込んだ。2球フォークが続いた後の3球目。「直球が、すごく良い。直球に合わせてたら、たまたま浮いてきたので合っちゃいました」と、バットに乗せた当たりを振り返った。打席に入る前は「右中間に強い打球を」。結果はイメージと違った。

 今月3、4日のオーストラリア戦で、フル代表でも侍ジャパン入り。期間中、ソフトバンク柳田に「僕は打球方向をイメージして立ちます」と話したら、「それ、俺には分からない。来た球を打ってるから」と返された。感覚は人によって違うことに刺激を受けた。9回の1発は、柳田ばりに来た球に反応。その柳田の前で、パンチ力もあることを示した。ただ、7回無死一、二塁では一時勝ち越しにつなげる犠打を決め「そっちの方が仕事ができた」と役割は忘れていなかった。