福島出身の日本製紙石巻・佐山航平V弾「うれしい」

6回表日本製紙石巻2死二、三塁、佐山航平は左越えに決勝3ランを放ち笑顔で生還する(撮影・柴田隆二)

 日本製紙石巻は東日本大震災から7年目のこの日、JR東日本相手に逆転勝ちした。

 佐山航平内野手(21=湯本)が2-2で迎えた6回2死二、三塁から左翼に3ランを放ち、JR東日本の猛追を振り切って勝利をつかんだ。佐山は「ファウルかなと思ったんですが、風に助けられました」といって喜んだ

 ヒーローは福島県浪江町出身で、震災当時は中学生だった。原発から10キロ圏内ということで避難生活を余儀なくされた。この日は自身の初出場となった大会で勝利をもたらした。「東北出身には忘れられない1日です。そんな日に勝利できて地元にも、自分にもうれしいです」と話した。