阪神ランディ・メッセンジャー投手(36)が、貫禄のピッチングでDeNA東克樹投手(22)に投げ勝った。8回を投げて、3安打無失点。11三振を奪い、今季12球団一番乗り、自身通算24度目の2桁奪三振をマークした。中5日でのマウンドだったが、投手戦を制し、今季2勝目。チームを今季初の連勝に導いた。東は7回1失点9奪三振の好投も、プロ初登板初先発を飾れなかった。
控えめなガッツポーズに、メッセンジャーが生きざまを込めた。8回1死から代打乙坂を内角高め直球で見逃し三振。続く倉本も左飛に打ち取った。8回を投げて3安打無失点。わずか96球で料理し、二塁を踏ませることもなかった。「1-0とはいえ、リードしてもらった。そこは楽に投げられたよ」と胸を張った。
昨年8月10日巨人戦(東京ドーム)。右足に打球を受けて腓骨(ひこつ)を骨折した。手術に踏み切ってわずか48日で実戦復帰も「オレはあのとき、野球選手じゃなかった。ただベッドに横になって、天井を見つめていただけだから」と言った。あまりに苦痛な時間。マウンドに立つことの幸せを再認識させられた。
自分と同じ時間を過ごしてほしくないと、若手投手を食事に誘い「もっと食べるんだ」と促す。「とにかく食べて強い体をつくるんだ。マウンドに立って、チームに貢献してこそ野球選手。ベッドで寝ているのは野球選手じゃないからね」。気付けば来日9年目の36歳。順調にいけば16日に国内FA権の取得条件を満たす。球団は即座に残留要請する方針を固めている。
完封ペースもマウンドを譲り「もちろん(9回も)いきたかったよ。でも首脳陣の判断。開幕して序盤だし、無理をさせたくないと気にしてもらっている。納得しています」と笑った。金本監督も「1年を見据えてというのもあるし、中5日というのもあったしね」と配慮を明かした。最後は「チームメートに感謝します」と頭を下げたメッセンジャー。今後も中5日のフル回転で、チームを支える。【池本泰尚】