記念試合に自ら花を添えた。ロッテ福浦和也内野手(42)が球団新記録となる通算2162試合目の出場を果たし、逆転勝ちに貢献した。1点を追う5回に四球でつないで相手の適時失策を呼び込んだ。1点リードの7回には、先頭でチーム唯一の長打となる二塁打を放って3点目の口火を切った。ロッテは開幕8連勝の西武に初黒星を付けた。
「チームが勝った。それが一番」。ロッテ福浦は試合後、同じフレーズを5回繰り返した。「7番指名打者」でスターティングオーダーに名を連ね、球団単独最多記録の通算2162試合出場を達成。5回終了時には「球団新記録達成」と書かれたボードを掲げ、ファンに拍手で迎えられた。だが、「勝ったのが一番うれしい。記録より」と言い切った。
気概を象徴するような打席だった。1点を先行されて迎えた5回2死二塁。わずかに浮いたスライダーを見逃し、四球でつないだ。続く清田の打席で西武十亀が投ゴロを一塁へ悪送球する適時失策。福浦の四球があったからこそ、同点に追いついた。7回には先頭で左翼への二塁打。代走三木が大きな3点目のホームを踏み「何よりあそこで点が入ったことがうれしい」。5点中3点が犠飛。4安打で5点をもぎ取り、開幕から8戦無敗だった西武打線に土を付けた。
ロッテ一筋25年。97年7月の1軍初出場から第一線でプレーし続け、偉業を成し遂げた。自身も「幕張の安打製造機」の異名を取るが、8日の日本ハム戦で元祖・安打製造機と言われる榎本喜八に並ぶ2161試合出場。「すごいバッターだったというのは知ってます。まさか自分が、そんな偉大な記録に並ぶなんて」。本人が一番驚いている。
プロ生活はドラフト7位からのスタートだった。それも最初は左腕投手としての入団。「2軍でも1試合も投げてない。こんなに長くやれるなんて周りの誰も予想しなかったと思う」。代打を積み重ね、42歳の春も開幕スタメンを勝ち取った。
次なる照準は残り32本に迫った通算2000安打。井口監督は「早く打てるようにサポートしたい」と言った。福浦の安打の積み重ねが、チームの勝利につながっていく。【鎌田良美】