西武、連勝止まるも見せた強さ 監督は追い上げ評価

楽天対西武 9回表西武1死一塁、山川は右適時二塁打を放つ(撮影・小沢裕)

 首位西武は連勝が3で止まっても“強さ”を感じさせる戦いだった。初回にウルフが8失点。完全に出ばなをくじかれ、辻監督は「3点、5点は、まだまだと思ったけど。8点は、さすがにね」と苦笑いで振り返った。だが、5回以降に打線がつながり、終わってみれば14安打6得点。最大11点差から追い上げた。9回も復調途上の楽天守護神・松井を苦しめた。

 どんなに点差があっても、辻監督が「1打席を大事にしている」と評価する姿勢がある。3ランを含む3安打4打点の山川は「行けると思っていた」。出番が限られ、ようやく今季2度目のスタメンだった栗山も、2安打1四球とつないだ。丁寧な打席に「当然です」。若手からベテランまで徹底されているから、負けが後に引かない。1回り対戦を終え、11勝3敗の貯金8。辻監督が「十分。みんな頑張っている」と言ったのも、うなずける。