オリックスのドラ1田嶋が快投で、総帥をえびす顔にさせた。150キロに迫る直球に、スライダーとチェンジアップを低めに集めるエース級の投球。得点圏に走者を置いたのは初回だけ。7回2安打無失点。「四球を出さなかったのが一番良かった。周りも見えていたし、自分のテンポで投げられた」と、無四球で2勝目を挙げた。
観戦2連敗だった宮内義彦球団オーナー(82)は大喜び。総帥は「良かったですよ。褒めときます。ベリーグッド!」と満足げ。開幕6カード目にして初の連勝、初のカード勝ち越しに笑いが止まらない。8日西武戦の惨敗に「見るに堪えない」と激怒した時とは別人だった。
並のルーキーではない。初黒星を喫した7日西武戦の途中から、すべてをセットポジションに変更。左足でためを作るフォームに変えた。「2段モーションぽくなってると思う。間が取りやすい」。気分転換にグラブも黒色から青色に。負の流れを自分で断ち切った。福良監督も「素晴らしかった。まったく(打者が)合ってなかった」と孝行息子を大絶賛。若い力がチームの潮目を変える。【桝井聡】