リクエスト変更率36%、友寄審判長が制度を語る

 今年の野球規則改正についてのトークイベントが28日、東京・文京区の野球殿堂博物館で行われた。日本野球機構(NPB)規則委員の井野修氏(64)審判長の友寄正人氏(60)記録データ管理部記録課長山川誠二氏(52)がパネリストとして軽快なトークを繰り広げた。

 井野氏は故意四球の申告制、いわゆる「2段モーションの緩和」についてのルール変更などを解説した。2段モーションについては「昨年のシーズン前から(変更に向けた)話し合いをしていた」と明かした。シーズン中に菊池雄星(西武)が反則投球で注目を集めた際には「菊池のために変更を決めたと思われたら嫌なので、新聞で話題にならないといいなと思っていた」と苦笑いだった。また、高校野球には独自に定める「内規」があり、2段モーションが禁じられているままである現状を説明した。

 友寄氏はリクエスト制度について語った。4月22日までに50度のあったリクエストで、判定変更は18回、変更率は36%だったというデータを紹介した。審判員と各球団が携帯している「リクエストカード」という紙を掲出。この紙にはリクエストが要求できない8項目(投球判定、ハーフスイング、自打球、走塁妨害、守備妨害、インフィールドフライ、審判前の打球、ボーク)が書かれているとした。「白か黒かはっきりしているものはリクエストできる。判断が入るものはできない、と覚えて下さい」と話した。

 山川氏は故意四球の申告制度についてのデータを紹介した。27日までにセ、パ両リーグで19度ずつあり、申告制度を使わなかった故意四球は4月5日ロッテ涌井だけとした。合計39度の敬遠は、年間で約257個のペース。昨年は90個だっただけに、2倍以上の大幅増加となる見込みだ。また、西武は故意四球が投打ともに1つもないという珍データを明かし「敬遠は競っている時にするもの。大量得点の試合が多いからではないか」と分析していた。