阪神谷川「1球の怖さ痛感」プロ初登板初勝利ならず

巨人対阪神 3回に阿部慎之助の本塁打で3失点した谷川昌希は口元を引き締めながらベンチに戻る(撮影・上田博志)

<巨人4-2阪神>◇10日◇東京ドーム

 阪神ドラフト5位の谷川昌希投手(25)がプロ初登板&初先発に臨み、4回66球を投げて被安打5、5奪三振1死球3失点で降板した。

 立ち上がりからスライダー、シュートともにキレ味は十分。無失点の滑り出しを見せたが、3回に二回り目に入った巨人打線につかまった。1死から1番坂本勇、2番吉川尚に連続左前打を浴びる。2死二、三塁となり、4番阿部に143キロ直球を弾丸ライナーで右翼席に運ばれた。先制3ランでプロの洗礼を浴び、プロ初勝利はならなかった。

 登板後は広報を通じてコメント。「初回を3人で打ち取ることができて少し緊張が和らぎました。自分の持っている球種をある程度思った所に投げることができましたが、甘くなったボールを阿部選手に打たれてしまい、失点を許してしまいました。先制を許さないという強い気持ちを持って登板しましたが、あらためて1球の怖さを痛感させられました」と振り返った。