阪神福留の意地だ 食らいついた復調のタイムリー

巨人対阪神 6回表阪神2死二、三塁、宮国から中前2点適時打を放つ福留(撮影・野上伸悟)

<巨人4-2阪神>◇10日◇東京ドーム

 阪神福留は復調のタイムリーで接戦を演出した。3点を追う6回2死二、三塁。フルカウントから右腕宮国の外角低めカーブを丁寧にミートした。「あの場面は形どうこうではない。そういうところ(好機)で回ってきている。少しでも仕事ができるように」。お手本のようなセンター返しをライナーで決め、走者2人を生還させた。

 福留自身にとっても意味のある1本だった。ここ3試合は本来の打棒が鳴りを潜め、この日の第2打席目まで16打席連続ノーヒット。珍しく甘い球を打ち損じる場面もあった。それでも「自分のできることやるだけ」と黙々と練習に汗を流し、17打席ぶりの快音を響かせた。金本監督も「孝介はよくあそこで、集中力を出してくれた」と納得させる一打となった。

 宿敵相手に連敗を喫した。とはいえ、下を向いている暇はない。今日11日からは首位広島との敵地3連戦が待つ。「また明日、ゲームが来る。みんなそう思って臨んでくれていると思う」。悔しさは原動力に変える。執念のスタイルは崩さない。【佐井陽介】