<巨人4-2阪神>◇10日◇東京ドーム
宿敵巨人に開幕から3カード連続負け越しなんて悲しすぎる…。虎が敵地東京ドームで連敗を喫した。4番ロサリオが全4打席、走者を置いて迎えたが無安打。金本阪神初の事態に追い込まれた1敗で、3位に転落した。今日11日からは首位広島と3連戦。前回はカード負け越しを喫したが、踏ん張りどころや。
巨人ファンの大歓声が響く三塁ベンチ裏で、金本監督が声を絞り出した。「昨日からそうやね。ロサリオで止まってしまうから」。勝負の6連戦も、不動の4番に快打が続かない。威圧感が出ない4打席だった。
3点を追う6回1死一、三塁。3球で追い込まれると、最後は真ん中低め速球に空振り三振。その直後に福留の2点打が出て帳消しになったが、主砲らしさを発揮できなかった。4回は1死二塁で遊ゴロに詰まらされた。片岡ヘッド兼打撃コーチも「ああいう場面で打ってもらうために4番に置いている」と嘆いた。この日は全打席で走者を置いたが無安打に終わった。
前日9日も全4打席を走者を置いて迎えたが音なし。ポイントゲッターになるはずが、皮肉にもブレーキ役を演じてしまっている。8日巨人戦で左翼の広告看板に特大弾を直撃させてから11打席無安打。R砲も「残念ながら結果的に負けてしまったけど、チームとして競争心を持っていかないといけない。それを忘れずにやりたい」と前を向いた。
開幕から1カ月半がたつが試行錯誤する。試合前も超異例の光景があった。9日から、相手先発は左腕が続いた。主力は左腕の打撃投手を打ち込むが、ロサリオは違う。2日間とも右腕の打撃投手を指名。左半身の壁や最短でのバットの出し方などを意識できるメリットはあるだろう。常識にとらわれずに工夫したが、結果に結びつかなかった。
片岡コーチは「ボール球に手を出すのは少なくなってきている」と改善点を挙げた。だが球を見極め、この日の4打席はすべて初球を見逃しストライク。慎重さが目立ち、強振スタイルが消えているのが現状だ。金本監督は「何とかしようという姿勢ではやってくれている」と期待し、チームが勢いをつけるためにも、大砲の覚醒は欠かせない。
宿敵に連敗し、3位転落。巨人戦は開幕から3カード連続負け越し。金本監督就任後、初の屈辱だ。今季は2勝7敗になり、指揮官は強い口調で「分が悪すぎるわ。何とかしないと、ホントに。打ててないわな、まず」と危機感をあらわにした。今日11日からは、苦手のマツダスタジアムで首位広島と戦う。踏ん張りどころの連戦が続く。【酒井俊作】
▼阪神は今季の巨人戦で、開幕カードの3月30日~4月1日(東京ドーム)、4月20~22日(甲子園)に続き、3カード連続負け越し。開幕からに限れば、15年の3カード連続(4月3~5日○●●、4月17~19日●○●、5月2~3日●●)以来3年ぶりで、16年の金本監督就任後では初となった。