虎から獅子に、西武榎田4連勝 好テンポ打線乗せた

西武対ロッテ 母の日にちなんでカーネーションを持ち記念撮影する、左から秋山、榎田、木村(撮影・狩俣裕三)

<西武6-0ロッテ>◇13日◇メットライフドーム

 西武榎田大樹投手(31)が、“山賊打線”をよみがえらせた。2試合連続で大敗していたロッテを相手に7回を投げ、被安打4の無失点。阪神から移籍後、無傷の4連勝を飾った。テンポの速い投球で攻撃へ流れをつなぎ、持ち味の強力打線は1回に一挙4得点。投打がかみ合い、連敗を4で止めた。

 ようやく、榎田に安堵(あんど)の表情が浮かんだ。7回1死一塁。2安打を許していたロッテ田村を内角カットボールで誘い出し、三ゴロ併殺に打ち取った。チームメートとハイタッチを交わし、ベンチに座って汗をぬぐうと笑みがこぼれた。「3安打はされたくなかった。しっかり、いい形、最高の形で締められた」。13年の自己最多タイに並ぶ4勝目を挙げた。

 球速以上に力のある直球と、多彩な変化球で内角を攻め、絶好調の相手打線を翻弄(ほんろう)した。1回は12球で3者凡退。立ち上がりを簡単に終わらせリズムを作り、4試合沈黙していた“山賊打線”に舞台を用意した。その裏、先頭から3人連続で出塁し無死満塁とすると、山川の右犠飛で先制。重盗でチャンスを広げると2死二、三塁、38イニングぶりの適時打となる外崎の左越え二塁打で2点を追加し、一挙4点を奪った。

 8失点、5失点と2試合連続で先発が崩れていた2回も軽々と乗り越え「4点のリードは意識しないで、大事に投げられた」。その裏の追加点も呼び込み、序盤で連敗ストップはほぼ決まった。辻監督は「リズムが良くて、野手が攻撃にすんなり入れる」と評価。外崎も「榎田さんはストライク先行で、守りやすい。守備の時間も短くて、疲れも違う」と感謝した。

 開幕直前に阪神から移籍し「自分はトレードで来た身なので」と恐縮していたが、菊池を欠く状況で無傷の4勝。エースの穴を感じさせない左腕の安定感が光る。流れを変えようと、ユニホームのベルトを変えて臨んだ辻監督も「連敗すると、選手もモヤモヤする。まだ先は長いけど、今日の1勝は非常に大きい」。山賊打線を奮い立たせた左腕に感謝した。【保坂恭子】