不振の阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)が、メジャーで71本塁打を放った2ステップ打法への原点回帰で復調を目指す。4番から5番に降格し、一夜明けた13日の敵地広島戦は雨で中止。これまではノーステップ気味に打っていたが、この日の練習では3年前のロッキーズ時代と同じく、左足を上げてタイミングを取る2ステップに変えた。チームの浮沈を握る助っ人が懸命に光を探している。
固定していた左足を高く上げた。一度着地させて、タイミングを取り、インパクトの瞬間に再び前へ踏み出す。ロサリオが、11~15年まで在籍したロッキーズ時代以来となる「2ステップ打法」で復調を目指す。
マツダスタジアムでの広島戦は雨で中止。室内でフリー打撃に取り組む助っ人が自ら変化を起こした。これまでは左膝を内側に切り込んで「ひねり」を作り、ノーステップ気味に打っていた。だが、この日は2度左足を上げてタイミングを取る2ステップに変えた。
ロサリオ タイミングをしっかりと取るためにと思って、いろんなことを試しています。3年前ぐらいまでは、ずっと(2ステップ打法を)していたんですけど。いろんな対戦相手を見ながら変えていくことが大事だと思いました。
直近5試合は20打数2安打で打率は1割。開幕から32試合4番を任されたが前日12日に5番に降格。この流れがロサリオを動かしたのか、メジャーで71本塁打を放った原点回帰の打法で再生を期すことを決めた。
片岡ヘッド兼打撃コーチは「自分の間、タイミングでね。当てにいってるように見えるから。少し足を上げてみようと」と修正理由を説明。平野打撃コーチも「マジメで練習しすぎなぐらい。いろいろ試すことはいいこと。自分の形をうまく見つけて、4番の重圧もあると思うけど、乗り越えてほしい」と期待した。
昨年まで在籍した韓国プロ野球では2年連続3割30発100打点。だが日本では外角に落ちる変化球に対応できず、空振りするシーンも目立つ。この日は平田チーフ兼守備走塁コーチに緩いボールを投げてもらって打ち返すなど、変化球対策にも時間を割いた。金本監督は「本人は出たいんじゃないのかな。出ながらというのはあるだろう。(欠場は)よほどリフレッシュが必要とかやったらね」と、継続させるスタメンでの自力修正を求めた。
中止が決まると、選手たちは続々と球場を引き揚げた。だがロサリオの姿が見えない。「ドリス選手がブルペンで投げていたので、実際に打席に立ってボールを見ていました」。再びスライダーなど変化球打ちのイメージトレーニングに努めたのだろうか。4連敗のチームは借金1の正念場。この男の復調なくして、虎の浮上はない。【真柴健】
◆阪神ロサリオは11年9月にロッキーズでメジャーデビュー。デビュー2戦目で初本塁打を放つなど16試合3本塁打。翌12年には117試合28本塁打、13年にも21本塁打しておりメジャー5年間で447試合に出場、打率2割7分3厘、71本塁打、241打点。