ソフトバンク摂津涙「たくさん…」618日ぶり白星

ソフトバンク対西武 お立ち台で涙を浮かべる摂津正(撮影・栗木一考)

<ソフトバンク5-3西武>◇22日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク摂津正投手が5回無失点の好投で、618日ぶりとなる今季初勝利を挙げた。

 お立ち台ではインタビュアーから「この思いを誰に伝えたいか」とマイクを向けられると「たくさんの…」で下を向いて目頭を押さえるシーンも。再び顔を上げ声を振り絞って「(2軍の)筑後で『頑張って』『1軍で待っています』。その言葉が原動力になっています。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

 初回に1死二塁のピンチを迎えるも、西武浅村を空振り三振、4番山川を宝刀シンカーで三ゴロに打ち取って無失点に抑えた。5イニング中4度も得点圏に走者を背負った投球だったが、「内容は良くなかったですけど、何とか粘ることができました」と5回無失点で投げきった。継投陣がきっちりつないで2016年9月11日西武戦(ヤフオク)で白星を挙げて以来、2季ぶりの白星をつかんだ。

 昨年は6試合に先発も勝ち星に恵まれず。今季は開幕から2軍生活が続き、ここまで7試合で2勝0敗、防御率3・08。右前腕の張りで登録抹消した千賀の代役として、出番がまわってきた。