ソフトバンク、打線も上昇ムード 熱投摂津に応えた

4回裏ソフトバンク1死二塁、中村晃は2点本塁打を放ち、ベンチ前でナインの出迎えを受ける(撮影・栗木一考)

<ソフトバンク5-3西武>◇22日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク摂津正投手(35)が今季初先発し、5回3安打無失点で618日ぶりの白星を挙げた。毎回、走者を出したが、ファンの声援を背に「0」を並べた。

 エースの復活勝利に向け、ソフトバンク打線が呼応した。1回2死一、二塁から松田のバットが先制点をたたき出した。カスティーヨの直球を左前にはじき返した。「摂津さんの今季初登板なので、みんなで打って勝ちをつけてあげたい」。ハッスル男の一打が火をつけた。2回には柳田が右前タイムリーで加点。4回には1死二塁から中村晃が5号2ランを右翼テラス席に運んだ。「思い切って打ちにいきました。摂津さんが粘って投げていたし、よかったです」。ここ数年、ファーム生活が長く続いてきた摂津の苦しさを知っているだけに、打線も完全援護した。5回までに大量5点をプレゼントした。

 楽天、ロッテの遠征6連戦では2勝後に4連敗。湿りがちだった打線が再び上昇ムードに乗った。主砲柳田も3安打の猛打賞で打率を3割9分4厘まで引き上げた。「つながる打線」がしっかり獅子を追走する。