阪神秋山4勝「気持ちで勝った」前回の敗戦糧に修正

阪神対ヤクルト 8回表ヤクルト2死一、三塁、秋山は山田を右飛に打ち取りロサリオ(中央)らとタッチする(撮影・加藤哉)

<阪神2-0ヤクルト>◇24日◇甲子園

 阪神秋山拓巳投手が8回4安打無失点の好投で今季4勝目を挙げた。

 試合後、決勝打を放ったロサリオとお立ち台に上がった右腕は「立ち上がりどうなるかという内容だったけどゼロを並べることができて良かった。何が良かった、という球はなかったけど(良かったのは)負けない気持ちですかね」とはにかんだ。

 8回1死一、三塁のピンチでは、ヤクルトの代打荒木、山田哲人を内角直球で仕留めスコアボードにゼロを刻んだ。「いろいろ何か起きる状況でドキドキしていたけど、自分で作ったピンチだったのでゼロで抑えたかった。気持ちで勝った」。

 失敗を糧にした。前回17日のDeNA戦は5回4失点で4敗目を喫した。「なるべく不安を減らすようにはしてきた」。前回登板は高めに浮いたボールをたたかれたが、「結局フォームが原因でコントロールができなかったので、そこさえできれば」と修正に自信を持ってあがったマウンドで見事に結果を出した。

 金本監督も「何より秋山に勝ちがついたのがうれしい」と目を細めた。