阪神糸井「怪獣に会える」柳田と4番師弟対戦心待ち

16年1月、グアムで坂道をダッシュする、糸井(手前左)&柳田(同右)

 「超人」対「怪獣」のパワー対決に注目だ。阪神糸井嘉男外野手(36)がソフトバンク柳田悠岐外野手(29)に闘志を燃やした。今日29日から始まる日本生命セ・パ交流戦。阪神はソフトバンク3連戦(甲子園)からスタートする。前日27日の巨人戦で今季初の4番に座るなど、5連勝中のチームを引っ張っている糸井は、「怪獣に会える」と独特の表現で柳田との対戦を心待ちにした。

 日本人離れしたパワーを持った2人が交流戦スタートからいきなり激突する。糸井は親しみを込めたユーモアで、はやる気持ちを表した。「怪獣に会えることやな! トリプルフォーのやつ!」と声をはずませた。固有名詞こそ明かさなかったが、胸中にあるのは、ソフトバンクの大砲柳田だろう。

 トリプルフォー!? 15年には打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成している柳田だが、耳慣れないワードは、規格外な男への敬意か…。柳田は現在パ・リーグ首位打者で3割7分4厘、12本塁打、41打点。盗塁も11と15年以来のトリプルスリーに向け快走する。いや…、打率4割、40本塁打、40盗塁もこの男なら? 糸井自身も超人と称されるパワーの持ち主だが、柳田を“怪獣”と持ち上げた。

 刺激し合う間柄だ。糸井のオリックス在籍時、柳田が「パーフェクトマン」と称する糸井に“弟子入り”を志願。14年から毎年オフに合同自主トレ行い、切磋琢磨(せっさたくま)して高め合ってきた。今年1月もグアムで合同トレ。帰国した際に柳田は糸井について「また体が大きくなっていましたよ。同じ人間とは思えません。ちょっと半端じゃないですね」と証言。それを聞いた糸井は「僕もあいつに、そう言いたい」と返した。

 柳田に負けじと、さらなるパワーアップを遂げた糸井も数字を残している。打率3割1分、8本塁打、24打点はすべてチームトップだ。盗塁数も9盗塁の植田に次ぐ8盗塁をマーク。27日の巨人戦(甲子園)で今季初めて4番に座った。今日29日は右腕岡本が先発することから交流戦開幕も4番発進が濃厚だ。柳田との主砲対決に、糸井はちゃめっ気たっぷりに「(注目)せんとってくれる?」と笑顔。「まあ交流戦は大事なんで。頑張ります」と気を引き締めた。

 25日巨人戦(甲子園)で菅野から決勝弾を放ち、通算150号に到達。カード初戦を取り、その勢いでチームも連勝を5まで伸ばし、貯金2で2位に浮上した。昨季の交流戦は10勝8敗だったが、ソフトバンクには1勝2敗と負け越した。好発進を決めるためには超人パワーは欠かせない。【古財稜明】