巨人3番手谷岡プロ初白星 亡き祖父に勝利球

巨人対日本ハム 応援に駆けつけたフラガールと記念撮影に納まる巨人大城(左)と谷岡(撮影・たえ見朱実)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人9-8日本ハム>◇30日◇東京ドーム

 巨人谷岡竜平投手(22)が、愛する祖父へプロ初勝利をささげた。4回、2番手宮国が3連続押し出し四死球を与えた直後の2死満塁、3番手で登板。レアードに暴投で1点を献上したが、最後は147キロの高めのつり球で空振り三振に仕留めた。5回も2三振を奪い、1回1/3を無失点。「流れを変えてやろうと思った。思い切り腕を振りました」。8点差から2点差まで詰められた嵐のような展開を、2年目右腕が締めた。

 遠くを見つめ、感極まった。お立ち台でウイニングボールの行方を問われると「もういないんですけど…、おじいちゃんにあげます」。祖父山田一男さんは大の巨人ファン。幼少期の谷岡は、祖父に東京ドームの巨人戦へ何度も連れてきてもらった。14年2月、大好きなおじいちゃんは79歳で他界。亡くなる直前、病院のベッドに横たわる祖父へ「社会人でも東京ドームで投げられる投手になるから。プロでも投げるからね」と誓った。思い出のマウンドで約束を果たした。

 今季は2年連続の開幕1軍をつかむも不調で降格。「とにかく悔しかった。気持ちの面で強くなろうと思った」。緊張しやすい性格を改善するため「試合前からあえて緊張して、マウンドに上がった」と自己流のメンタルコントロールでピンチにも動じなくなった。イースタン・リーグで11試合に登板し、防御率0・82。2軍のクローザーも務めた。今月22日に再昇格。「連敗を止められるように、ちょっとでも戦力になれてよかった」。投壊危機を22歳が救った。【桑原幹久】