阪神鳥谷が2戦連続安打、冷静に粘って執念を見せた

阪神対ソフトバンク 9回裏阪神2死一塁、右前打を放つ鳥谷(撮影・清水貴仁)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神2-5ソフトバンク>◇31日◇甲子園

 阪神鳥谷敬内野手(36)が、勝利への執念を見せた。8回1死一塁、代打で登場。「代打鳥谷」がコールされ、甲子園の大歓声に包まれながら打席に向かうと、ソフトバンク先発中田から、1度もバットを振ることなく四球を選んだ。「ボールはしっかり見えてますんで」。自らの役割を果たし、チャンス拡大に成功した。

 その後は二塁の守備に就き、3点を追いかける9回2死一塁でも打席が巡ってきた。フルカウントまで粘った6球目、内角高めにきた142キロカットボールを振り抜き、右前打を放った。

 「つないでいけば、チャンスがあると思っていました」

 29日ソフトバンク戦(甲子園)で出番が訪れず、新人だった04年9月9日ヤクルト戦から続けていた歴代2位の連続試合出場が1939試合で止まったが、翌30日から2試合連続安打をマーク。今後も勝利のために、背番号1がバットを握り続ける。