東洋大・杉本監督、就任4カ月で栄冠「選手が主役」

<東都大学野球:東洋大9-0亜大>◇第8週第3日◇5月31日◇神宮

 東洋大が亜大に連勝し、3季連続優勝を決めた。3試合連続で先発したドラフト1位候補の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(4年=京都学園)が、6回無失点の好投。7回から甲斐野央(ひろし)投手(4年=東洋大姫路)が3回無失点に抑えた。打線は3連投の亜大・中村稔弥投手(4年=清峰)を序盤で攻略した。2月に就任した杉本泰彦監督(58)は、就任1季目で優勝を飾った。

 杉本監督は謙虚だった。就任わずか4カ月でつかんだ優勝。試合後、選手たちが「次は大学日本一」と宣言するのを横目に、こう話した。「私は学生野球は初めて。選手が主役で、主権は彼らにありますから」。

 そういいながら社会人の元日本代表監督は、選手起用で自分の考えを貫いた。左腕中村稔に左打者7人を並べ、9点をもぎ取った。「私も左なんです。外の球を左に打てばいい」。調子のいい者を優先して使う。趣味は料理。旬の食材を生かすのが大好きだ。どこか通じるのかもしれない。

 46年間率いた高橋昭雄前監督のあとを継いだ。「私は長くやるつもりはないし違う感覚で、一からやります」。そしてこう付け加えた。「プロや社会人になっても、しっかり教わってきたな、といわれるようにしたい」。自宅からグラウンドに電車で通う。この約40分が今、毎朝のミーティングのテーマを考える時間になっている。【米谷輝昭】