＜日本生命セ・パ交流戦：日本ハム９－３中日＞◇２日◇札幌ドーム

　中日が４月２９日以来の最下位転落危機だ。勝った最下位ヤクルトとのゲーム差が０・５になった。

　ここまで６勝の頼みのガルシアも、日本ハム打線に屈した。初回から３失点。毎試合露呈している立ち上がりの悪さをつかれ、先頭西川にバント安打を決められた。「バントはだまされた。初回からもう少し慎重にいかないといけない」と悔やんだ。

　その後、いつものように立ち直ったが、５回に大田、７回にレアードにソロを浴びて降板した。９試合目の先発で、ワースト５失点で２敗目を喫した。

　高橋の２点二塁打で１度は追いついたが、反撃はここまで。日本ハムを上回る１０安打を放ちながら、小刻みな継投にかわされ、５回以降は無得点。７回途中に登板した２番手伊藤が打たれ、結局は大差がついた。

　森監督は２試合連続の大量失点に「見れば分かるでしょ。追いつくまではよかったけど」と元気がなかった。前日６失点の柳が今季初めて２軍に降格し、開幕から先発ローテーションを守っているのはガルシアだけになった。今日３日の先発は前回完封の山井。最下位転落阻止を４０歳のベテランに託す。【柏原誠】