<日本生命セ・パ交流戦:巨人3-1楽天>◇6日◇東京ドーム
巨人アレックス・ゲレーロ内野手(31)が、脱「ソローロ」の1発を放った。「日本生命セ・パ交流戦」楽天2回戦の1回1死二塁、プロ初登板のドラフト1位近藤の立ち上がりを襲う、10号先制2ランを左中間スタンドに運んだ。これまで5月6日DeNA戦の7号2ラン以外、8本がソロ。ツイッターなどで「ソローロ」となじられていた昨季のキングが今季初の決勝弾。チームの連敗を3で止め、3位浮上に導いた。
仲間を引き連れた久々の2人旅に笑みがはじけた。1回1死二塁。ゲレーロが、楽天近藤の133キロスライダーをフルスイングで捉えた。打球が左中間席へ飛び込むのを確認すると、右腕を突き上げる。先制の10号2ラン。二塁走者の坂本勇の背中を追うように、ゆっくりダイヤモンドを走りだした。2ランは5月6日のDeNA戦以来。チームの連敗を3で止めた移籍後初の決勝弾に「大事な仕事ができたと思います」と喜んだ。
“ソロキング”脱却への1発だ。本塁打王を獲得した昨季も35本中22本、今季の10本中8本がソロ。同じく10発の岡本はソロ3本と割合は多い。好機に弱く、ネット上では名前をもじり「ソローロ」となじられた。当の本人はソロが多いことを「巡り合わせ。気にしてはいない」と話すが、試合を決める一打が少ないことを「自分だけでなくチームの流れも悪くしてしまう」と嘆いていた。約1カ月ぶりのソロ以外の1発に「状態は60%。良くなってくることを願う」と話した。
バットはソロではなくデュオで用意している。31オンス(約878グラム)でメジャー通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス・モデルを愛用する。同じ形で白木の米国メーカー、茶色の日本メーカーの2種類を使い分ける。「当たりが出そうなやつを使う」と直感を最優先。この日は茶色のバットで2ケタ弾に乗せた。
今季は20打席無安打、得点圏では18打席適時打なしなど不振に苦しみ、打順も固定されない。それでも「自分は兵士。命じられたところでやるだけ」と勝利だけを求める。負ければ6月以降の最下位転落は06年8月4日以来の危機に立たされていた一戦。「脱ソロ」の一撃でチームを救った。【島根純】