中日山井、連続無失点イニング“15”で止まる

楽天対中日 1回裏楽天2死満塁、アマダーに押し出し四球を与え悔しがる山井(撮影・横山健太)

<日本生命セ・パ交流戦:楽天5-1中日>◇12日◇楽天生命パーク

 もう1人の「ダイスケ」の連続イニング無失点が「15」で止まった。完封、6回無失点の連勝から、今季3度目の先発マウンドに上がった中日のベテラン山井。初回4四球での押し出しで先制を許し、さらに島内に中前2点適時打を喫した。その後は持ち直したが、6回に1点を失い、2死一塁で降板した。「いろんなことを含めて丁寧にいき過ぎた。初回は相手の攻めにはまってしまった。2回以降は大胆にいけるようになったが」。今季初黒星、何よりチームを連敗させたことにベテランは肩を落とした。

 13年オフから東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の児童養護施設「旭が丘学園」を慰問し続けている。この日はナイターで、子どもたちは施設のテレビで山井を応援していた。「まだ、ろくに野球ができない子どもたちが喜んでくれれば」。少年少女に夢を与えるため、次戦へ気持ちを切り替えた。【伊東大介】